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月刊商人舎 2024年05月

 警告特集 


最高益の「塞翁が馬」

絶好調決算の直後に待ち受けるもの

2024年05月10日

絶好調の本決算である。次々に過去最高益、増収増益が報告される。とくに食品を主体とするスーパーマーケット、そしてそれを主力とする総合スーパー。コンビニは伸び切った観があるものの、これも好調。しかし全体を見ると、そのベースにあるのは食品の値上げ効果である。1品単価がアップして、客数が減るという、危険な兆候が見えるチェーンもある。そしてこの「円安」。そろそろアベノミクスも正しく評価しなければならない時が来た。浮かれてはいられない。1ドル160円のラインまで浮上して、これには何の光明も見えない。深刻さは底なし沼のようだ。消費者の「節約意識」はますます強くなる。禁欲円購買がごくごく当たり前のものとなる。「円安不況」である。「人間万事塞翁が馬」。禍福は転々とする。良いことが起こると、それが原因となって、ひど…




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