戻る 印刷
月刊商人舎 2024年05月

 渾身提言 


「円安消費不況」に出口は見えない!!

「業界と業態」別展望と新しい「足し算の処方箋」

2024年05月10日

㈱島田研究室代表 島田陽介  円安買物不況は深刻化する  「円安」は国民総員の生活にかかわる。わが国は食料の大部分、エネルギーのほとんどを輸入に依存しているからである。円安でエネルギー・コストも諸物価も確実に上昇する。だがこれら生活に不可欠なコストの上昇に対応して、賃上げができた、あるいは今後できるのは、ごく一部の企業に限られる。圧倒的多数の企業には、賃上げなどする余裕はない。 加えて、そこに人手不足という2024年問題、すなわちコスト増の要因が加わる。だから物価は確実に急上昇するか、またはすでに、している。 にもかかわらず賃金は上がらず、事実上の所得の大幅目減りが起きている。お客には「買い控え」するしか抵抗手段が残されていない。消費不況はすでに始まっており、事態は今後ますます深刻化する。 そ…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください