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月刊商人舎 2024年01月

 結城義晴2024年の提言 


「学習する組織」がトレードオンを実現させる!

2024年01月10日

飛躍の2024年が始まった。私はそう思う。 2020年初めに起こったCOVID-19パンデミックはやはり、3年と4カ月ほどの「キャズム(溝)」をつくった。 日本では昨2023年5月8日に、新型コロナウイルスが第5類感染症に移行された。そのとき、コロナ禍は一応の終焉を見た。私は2021年発刊の拙著『コロナは時間を早める』の中で、この大きな断絶の期間を「キャズム」と名づけた。政治も経済も、社会も消費も、産業も会社も巨大な溝に落ち込む。そこから這い上がった時には、もう元には戻らない。不可逆性の原理が働く。たとえばコーヒーとミルクを混ぜることは易しい。だがそれを元に戻すことは難しい。そんな時代である。 2024年はそのキャズムから完全に立ち上がる年だ。だから必ず飛躍が待っている。 ただしそれはかつての景気の好不況のように、すべての企…




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