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月刊商人舎 2023年06月

総合スーパーと百貨店が衰退する理由

不振企業の原因は「自壊」であることに気づくべきだろう

2023年06月09日

フランス・パリの「ボン・マルシェ」。 かつて小売業界に君臨した王者の業態が、百貨店であり、総合スーパーである。 百貨店は1852年、フランス・パリでアリステッド・ブシコーが開設した「ボン・マルシェ」が起源とされる。フランスの産業革命直後に登場した世界初の小売業態であった。日本では1905年に三越が「デパートメントストア宣言」をして始まった。それ以来、百貨店は小売業のトップであり続けた。その後、1972年にダイエーが三越の売上高を抜いてから、総合スーパーの時代となる。 単体企業としては2001年にセブン-イレブンが総売上高においてダイエーを抜いて、コンビニエンスストアの時代を迎える。 「“特別な” 百貨店の再生」と「脱百貨店」 この歴史の延長上で2023日本小売業ランキングから百貨店を抜き出すと表1になる。年商1000億…




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