戻る 印刷
月刊商人舎 2023年06月

 連載 


結城義晴の「定義集」”Definitions”

#24 経営ワード

2023年06月09日

  持株会社(Holding company) 小売業の世界でもよく登場する言葉だ。チェーンストアで先駆けとされているのが2002年に北海道で誕生したアークスだ。その後、主だった企業では2005年にセブン&アイ・ホールディングス、2008年にイオンが持株会社制に移行した。 意外にも、「持株会社」は「チェーンストアのための必須単語1001」や「小売・流通用語集」には出てこない。 広辞苑では「他会社の株式の全部または大部分を所有して、その事業に対して支配力を持つ会社」とある。日本では戦前の財閥が典型的な持株会社だったが、戦後、過度な金融・事業支配力が自由競争を阻害するとして、GHQの命令によって解体された。 しかし1997年の独占禁止法改正によって、持株会社は原則自由になった。金融ビッグバンの一環としての解禁であった。 持株会社には純…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください