自信に満ち溢れた発言だった。成功を確信している語り口だった。イオン天王町ショッピングセンターのグランドオープンに際しての井出武美イオンリテール社長の記者会見である。 イオンは経済産業省が商業統計の中で定義する「総合スーパー」業態を「GMS」と呼ぶ。その日本の総合スーパー業態は商業統計において1997年にピークを迎えている。全国の店舗数1546店、年間総売上高8兆9870億円だった。その後、店舗数は減り続け、総売上高も半減した。 その結果、㈱イトーヨーカ堂は採算の取れる好立地で適正規模、そして競争の激しくない店舗以外は「食品館」と称するスーパーマーケットに特化したり、アパレルやハードラインを縮小してテナントに切り替えたりする政策を進めている。最新のセブンパークアリオ柏におけるカインズの導入やイトーヨーカドー…