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月刊商人舎 2022年10月

 特集のまえがき 


誰も書かなかった「フォーマット戦略概論」

2022年10月11日

㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 ㈱商業界の社長の時代から、私は「フォーマット論」を主張していた。 小売業やサービス業など有店舗ビジネスにおいて、「店」はすべての源と言ってよい。その「店」は「業種」から始まった。業種は「売り物」によって決まる。何を売るかによって分類される。八百屋、魚屋、肉屋、豆腐屋、菓子屋、乾物屋、酒屋、雑貨屋などである。 しかしこれでは不便極まりない。だから必然的に「業態」が登場した。八百屋から雑貨屋までの機能を一つの店で併せもつ。するとスーパーマーケットができ上がる。スーパーマーケットに続いて、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンターなど、業態は業種店を駆逐しつつ、次々に誕生し、成長を遂げていった。 アメリカでは19世紀後半からバラエティストア業態が生まれ、…




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