アメリカの商業センサスでは、「デパートメントストア」の中に、さらに「デパートメントストア(ディスカウントを除く)」と「ディスカウントデパートメントストア」とが分類されている。前者がメイシーズであり、後者がシアーズやJCペニーだった。後者はいずれも倒産した。 日本にこの考え方を適用すると、百貨店と「大衆廉価版百貨店」たる総合スーパーである。つまり両者は双子の業態である。 表①が総合スーパー、表②が百貨店の、それぞれ2021年度決算資料である。一応のランキングに沿って、その実績と収益性・安全性指標を示した。  総合スーパーの下剋上   表1　総合スーパー  総合スーパーランキングのトップはイオンリテール㈱だ。営業収益1兆8174億円で前期比7.6％減。 イオンリテールは昨年9月1日、その東北事業本部をイオン東北㈱と経…