戻る 印刷
月刊商人舎 2022年04月

 連載 


結城義晴の「定義集」“Definitions”

#11 価格ワード

2022年04月11日

価格(プライス、price) 広辞苑によると「物のねうちを金額であらわしたもの」「ねだん」とあるが、有形財の商品やモノだけではなく、無形財のサービスやコトにも価格がある。だから現在は「店や企業が提供する財の値打ちを金額で表したもの」という定義が、ふさわしいだろう。 売価(Selling price) 「販売価格」を略すと「売価」となる。商業界「商業用語事典」では、小売業の売価を「お客が買いたくなるように付けられるべきである」と主張する。JRCの「必須単語1001」は「あるべき売価」を「客の買いたくなる値段のことで、原価とは関係がない」と念を押す。つまり仕入れ原価に何%かの値入れをして出てきたものが「売価」ではない、という主張である。どちらも顧客視点に立った「売価」の設定を訴えている。それが結局、一番売れる値段なのだ。…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください