｢Online vs Offline｣から脱するために

RTK-Design代表　片山隆 2022年に入って落ち着くかと期待されたコロナ感染症はオミクロン変異株によって再び拡大している。小売業の経営層は新年早々、この直近の対策と中長期戦略との両方へ、同時に考えを巡らさなければならない状況に追い込まれている。 実際、米国Walmart（ウォルマート）では昨2021年12月に全店舗の１.2％に相当する60店舗が、従業員の感染によって一時閉店を余儀なくされた。さらにCDC（アメリカ疾病予防管理センター）の勧告によって感染者の有給休暇を2週間から１週間へと変更している。 この間に2022年の大きな戦略テーマとして「In Homeデリバリー」（家庭内配送）の強化を発表した。2022年末までに600万世帯から3000万世帯へ拡張する計画だ。 つまり、将来のプランを計画しながら、現在の日々の対応についてもマネージす…