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月刊商人舎 2021年06月

2021「キャズム決算」コラム

2021年06月10日

  「特需に浮かれる者久しからず」 コロナ禍「キャズム期」にもっとも「特需」の恩恵を受けたのが食品小売業だ。とりわけスーパーマーケット業態である。人々の食生活を支え、生命線を守る役割だからである。約100年前の「スペイン風邪」の際にも、当時のグロサリーストアはクラレンス・サンダース発明の「セルフサービスシステム」を導入しながら、急成長を遂げた。それが1930年のスーパーマーケットの発明につながった。スーパーマーケットは感染症のパンデミックに強い業態である。 2021決算でも業態別ランキング「スーパーマーケット」32社のうち東急ストアの前年度比営業収益1.1%増が一番少ない。同社は東急線の駅に直結した店舗や駅直近の店舗が多くて、テレワーク、在宅勤務などの「働き方改革」要請がマイナスに作用したものだ。 逆に急成長…




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