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月刊商人舎 2021年05月

 結城義晴の述懐 


西友は復活するか?

2021年05月10日

こんなことをタイトルにすると、叱られるかもしれない。しかし私の言う「復活」は、「西のダイエー、東の西友」と言われた1980年代のころのようなポジショニングを西友が再び獲得するという意味での「復活」である。 時代は大きく変わっている。小売企業の価値は今や、規模の問題だけではかれるものではない。イオン㈱と㈱セブン&アイ・ホールディングスを私は「コングロマーチャント」と位置づけている。多くの業態事業を併せもつ複合巨大小売業である。 西友も1999年まではコングロマーチャントを志向した。しかし現在の西友はスーパーマーケット業態に特化したチェーンストアである。 遡れば1956年、㈱西武百貨店から「量販店」部門として出発したのが西友だ。故堤清二とその友人の故上野光平とが生みの親である。1963年、西武百貨店と伊藤忠商…




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