戻る 印刷
月刊商人舎 2021年05月

「再生」の考察

ドラッカー×『失敗の本質』から

2021年05月10日

ドラッカー学会事務局長・ものつくり大学特別客員教授 井坂康志 Ⅰ非常時に見る「再生」の指針 コロナ感染症の世界的蔓延も気づけば1年以上経ち、生活はもちろん事業に伴う環境の激変もまた深刻なものとなっています。現在は歴史上稀な非常時にあります。ドラッカーは、原則に反するものは長期的には確実に破綻すると述べていますが、このことは非常時にこそ感銘されるべきでしょう。 「再生」は英語でrevitalization、再び生命を活性化させるという意味です。では、ドラッカー流の再生における原則は何でしょうか。 大きく3つあります。 一つ目は、変化を徹底的に観察することです(モニタリングの強化)。 二つ目は、活力の核を見定め、新しい環境に向けて徹底的に拡大していくことです(強みの拡充)。 三つ目は、活力に水を差すような要因を…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください