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月刊商人舎 2021年02月

 特集のあとがき 


「われわれは何者か」に戻った演繹法のすすめ

2021年02月10日

日本で最初に新型コロナウイルス感染が判明したのは昨2000年1月16日だった。武漢から帰国した神奈川県の30歳代の男性が15日に陽性反応を示した。 それ以来ほぼ1年、日本の小売業・サービス業は国民のライフラインとなり、現場で働く人たちは「エッセンシャルワーカー」と呼ばれた。 4月の第一波、8月の第二波、そして2020年年末から1月への第三波と、コロナ感染はエスカレートした。その間、緊急事態宣言は二度、発出された。 第一波の期間は、上場流通企業の第1四半期と同期し、第二波を含む期間は第2四半期とシンクロした。そして秋の菅義偉政権発足の期間は、決算の第3四半期と重なり、コロナ感染拡大も小休止といった状態だった。 現時点で、その第3四半期までの累積決算が発表されている。コロナ禍の「キャズム」の意外な実相が数値化されて…




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