戻る 印刷
月刊商人舎 2021年01月

 特集のあとがき 


現代の姥捨て山

2021年01月08日

コロナ禍は高齢者に冷たい。こんなことを書いたら顰蹙(ひんしゅく)を買うことを承知で書いてしまうと、「現代の姥捨て山」のごとしである。若者は感染しても、軽症だったり、無症状だったりする。しかし老人は死に至る。 そのコロナ禍が続く「キャズム」のときには、老いも若きも、免疫力をつけるしかない。高齢者は自分の体調と相談しながら、感染予防に細心の注意を払いつつ、体力、気力を充実させねばならない。 小売企業もサービス企業も、チェーンストアも、人間と同じだ。企業組織が老齢化することを防ぐ。組織の高齢化とは、組織構成員の高齢化と同じではない。マネジメントや組織風土の老齢化であり、官僚化である。その意味で、ローカルチェーンのままで居続けることは否応なく、年を取っていくことを意味する。 その脱出の経営戦略として…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください