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月刊商人舎 2021年01月

 新春対談 [コロナ禍の欧米Innovation総まくり] 


RTKデザイン代表 片山隆×商人舎代表 結城義晴

キャズム期は走りながら考えよ! [前編]

2021年01月08日

結城 2020年は新型コロナウイルス感染拡大に明け暮れました。イギリスでもアメリカでも、いち早くワクチン接種が始まりました。今年4月までにはアメリカで、今秋までにはEUの先進国で、ワクチンが行き渡るだろうと言われています。しかし日本は残念ながら2022年の春までかかるとも予想されています。2021年もコロナ禍のなかで経済活動を行わなければならないわけです。そしてワクチン接種が終わったからと言って、事態がすぐに好転するわけではありません。 新型コロナで受けた生活や経済の打撃は、回復するまでに数年単位の時間がかかります。私は、この期間を「キャズム(溝)」と定義しました。米国コンサルタントのジェフリー・ムーアが唱えた概念です。このキャズムの間に何をなすべきか。そして乗り越えたときに何が生まれるのか。今日はそのあ…




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