戻る 印刷
月刊商人舎 2020年08月

ドラッグストアは経営統合を加速させる。

米国薬事産業「すでに起こった未来」説

2020年08月11日

  日本のドラッグストア業態は米国をモデルにして急成長してきた。もともとは薬局・薬店だった。だから創業経営者はほとんど例外なく、薬科大学を卒業して薬剤師の国家資格を持っていた。その薬局・薬店が米国詣でをして、スーパードラッグストアを学んだ。全般に知性があったから学習効果も早く出た。 そのモデルとなった米国のドラッグストアは、合衆国の形ができ上がる1800年代に登場して、200年以上の歴史をもつ。1901年創業にして米国ドラッグストア産業の象徴のような老舗企業ウォルグリーンと、1967年に起業した新興チェーンのCVSヘルスの2社が、自らの成長とともに積極的な吸収合併を繰り返して、市場の大半を占める「複占」市場を形成してきた。三番手のライトエイドは2兆円を超える大企業だが、この5年は大きく後退して、業界は「鼎占か…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください