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月刊商人舎 2020年08月

コングロマーチャントは主力業態を絞る。

COVID-19によって促されるイオンとセブン&アイの蛻変

2020年08月11日

新型コロナウイルスの感染拡大が引き起こす「異常事態」は、時間軸を短縮する。 1960年代に小売業新興勢力の「スーパー」として台頭し、「セルフサービス・ディスカウント・デパートメントストア(SSDDS)」を志向した企業群が、日本のリテール産業を先導し続けてきた。 名称通りの解釈をすれば、1918年に米国のクラレンス・サンダースが発明したセルフサービス方式を採用し、1867年にブシコー夫妻がフランス・パリにボン・マルシェとして誕生させた百貨店の総合品揃えを模倣し、それらをディスカウントして販売する業態である。SSDDSは、高度経済成長によって中産階級の消費が爆発していた日本の市場から拍手喝さいを受けて成長した。 そのSSDDSによって売上げを爆発させ、多店化を果たし、結果として資産と人財を集めた新興勢力のリーダー企業のほとん…




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