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月刊商人舎 2020年05月

 特集のまえがき 


パンデミックと流通イノベーション

ポスト・コロナの商業をイメージする

2020年05月11日

㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴 COVID-19パンデミックは時間を早める。それぞれの国家の政府や行政、産業や企業といった人間組織で言えば、それまで抱えていた矛盾がパンデミックによって、あっという間に表に出てくる。それまで蓄えていたイノベーションのエネルギーは、これもスピーディーに現象化され、事象を変えていく。 だから振り返れば、必ず平均の法則が働いている。良いことも悪いことも、均してみればどちらも起こって、それはある意味で公平だ。病原体としての感染症はあくまで科学的・合理的に人間とその社会を攻めてくる。その影響で何かが起こり、その現象に濃度の差が出てくるとしたら、それらはすべて人間の側の問題である。そしてそれらが発生してくると人間の側の問題として、時間の経過スピードがひどく速まる。 人類が進化…




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