真似る･学ぶ･創る作戦の優秀性と真似られた時の対応策[前編]

㈱リテイル・エンジニアリング・アソシエイツ代表　鈴木哲男 プロローグ＞＞＞ 小売業は古今東西、「大型化および総合化」の歴史を歩んできた。そして「専門化および低価格化」、今、「小型化および近くて便利化」の歴史を歩んでいる。それはお客に近づくためであり、競合店に対して品揃え、価格、サービス面などで上回るためでもある。いつもお客の思いを聞き続け、競合店を調べ続けることで、企業（店）は成長し続けてきた。 であれば、良いことを素直に真似るべきだ。真似ることは恥ずかしいことではない。相手を上回るくらいに徹底して真似たら、優位に立てるのだ。ただ、正しく真似る必要はある。 メーカーの場合、製品や製造技術は多くの特許（パテント）に守られているのに対して、小売業の販売技術には良くも悪くも、特許はない。もちろん…