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月刊商人舎 2019年12月

特集のあとがき


「近代化」と「現代化」と「未来化」

2019年12月10日

㈱商人舎社長 結城義晴 世界の歴史を大きく分けると5つの分類ができる。新しいところからさかのぼると、まず「現代」があり、その現代以前が「近代」である。その前は「近世」であり、「中世」であり、「古代」となる。 世界史で言えば「古代」とは、文明の成立から古代文明の崩壊までの時代を指す。わかりやすくヨーロッパ史でたとえれば、古代ギリシア・古代ローマまでを「古代」と見たらいいだろう。日本史では神話の世界を除外して、古墳時代、あるいは飛鳥時代から平安時代までが「古代」である。 歴史上は「古代」のあとに「中世」がやってくる。ヨーロッパのこの時期は、古代ローマ帝国が東西に分裂し、その西ローマ帝国崩壊後のゲルマン民族大移動とそれによる支配の時代の封建制・農奴制社会である。一方、日本史では、鎌倉幕府の成…




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