戻る 印刷
月刊商人舎 2018年09月

 視察の前に大潮流を知る!! 


Wal-Mart,Kroger,Amazon三つ巴の行方

2018年09月10日

㈱エレガント・ソサエティ代表取締役社長 若林哲史 2018年はアメリカの小売業にとって幸先の良い出足となった。景気が上向いている。第1四半期の国内総生産(GDP)は2.2%アップ、第2四半期は4.1%増加と、それぞれ伸長している。失業率は7月には3.9%まで下がった。2000年末と同レベル、それ以前を見るならば1969年以来の低率である。 全米小売業協会(NRF)は、今年初めに、小売売上高が前年度対比で3.8%から4.4%増加すると予測した。しかし早くも8月には最低4.5%増に上方修正した。住宅市場も高い需要を維持している。不動産価格の高騰による富裕感が、個人消費を支えている。 景気高揚と相関関係にあるインフレーションも2016年、2017年ともに2.1%と、連邦公開市場委員会(FOMC)の目標値に沿っている。2018年は7月までで2.9%となった。少し過…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください