印刷プレビュー
月刊商人舎 2018年08月

 Nonfiction 


ポリティカル・マーチャント宗像守論

ドラッグストア産業の基盤をつくり薬事法改正を成し遂げた男の軌跡

2018年08月10日

日本のドラッグストア産業を牽引している日本チェーンドラッグストア協会(略称JACDS)は、1999年6月16日に発足した。発足から来年で、20周年を迎える。2009年には協会を挙げての活動が実り、50年ぶりの薬事法改正を果たした。その後も、少子高齢化が国家的問題となる日本市場にあって、JACDSに所属する企業群を中核として、ドラッグストアの成長の勢いは止まらない。 発足当初、2兆円と言われたドラッグストア産業も、経済産業省の「商業動態統計」によれば、2017年の販売総額は6兆0579億円と6兆円を超え、百貨店や総合スーパーを凌ぐ。実に20年足らずで、業界規模が3倍のスケールとなった。 日本のドラッグストアの社会的機能の重要性と将来性を予見し、「セルフメディケーション」のコンセプトを掲げ、20年以上にわたって奔走した男がいた。JACDS協…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください