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月刊商人舎 2018年06月

特別寄稿[後編]


少子化・高齢化から見る都市構造衰退と出店戦略の一考察

2018年06月11日

 3 チェーンストアの店舗構成と出店都市のリスク  チェーンストアでは、個店の将来の商圏リスクやチェーンを構成する店舗の配置バランスなど、出店後のケアはおろそかになりがちである。現在は、半世紀にわたる人口増加から減少に変わったターニングポイントを過ぎたばかりであり、大きな変化が認識されるまでには至っていない。しかし、今後10~20年の間に商圏人口の減少、年齢構成(=消費構造)の急激な変化、AI(人工知能)、ロボット化などさまざまな面で大きな変化・変革が起こることは確実である。ここでは、事例をもとに人口減少・高齢化のリスクについて検討してみる。(1)港北ニュータウンに見る大型商業施設のリスク都市型の大規模開発地区である港北ニュータウン(以下、港北NT)が位置する横浜市都筑区は、総人口21万2396人、世帯数8万1433、…




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