｢世界のGINZA｣の起爆剤となってGlobal顧客を呼び込む

4月20日に誕生したGINZA SIX。5月7日には、来館者数が150万人を突破したと報じられた。開業後半年を経過したが、銀座の新しいランドマークとして、際立つ存在感を放っている。初年度の売上高は600億円、営業利益10億円、来館者2000万人を目標としている。百貨店業態の脱却を掲げながら、ワンランク上の商品やサービス、アートを提供する。つまり百貨店業態のフォーマット化を志向する。同時に、世界的観光名所である銀座には、訪日外国人客も多数押しかける。 GINZA SIXに代表されるまでもなく、この3年間、百貨店業界は大いにインバウンドの恩恵を受けてきた。まず、直近のインバウンド消費の動向と百貨店業界の免税売上げなどの伸びを見ておこう。日本政府観光局（JNTO）から発表された9月の訪日外客数は228万人で前年比18.9％増。昨年9月の191万8000…