2017年は「小売りのアルマゲドン(終末)」と表現されるほど、既存店売上高や利益が減少しているリテールチェーンは少なくない。消費することに豊かさを感じてきた世代から、節度のある消費と経験を大切にする世代へと価値観が変化してきていることも影響している。また、オンライン・リテーラーの台頭が顕著である。その代表アマゾンは多くの商品カテゴリーでシェアを増やし、これまでオンライン販売に向かないと言われてきた商品の取り扱いも増やしてきている。 全米食品販売の8.9％シェアを占める その中で、市場規模1兆5000億ドル（100円換算で150兆円）と推定される食品小売業界は、いまだ伝統的なスーパーマーケットの市場シェアが比較的高い産業である。調査会社のStatista（スタティスタ）によると、2016年の食品と飲料の小売りシェアは、ウォル…