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月刊商人舎 2017年06月

 大久保恒夫の 


「AI流通革命論」3つの変革と1つの不変

2017年06月09日

私はAI(Artificial Intelligence=人工知能)を次のように捉えている。大量のデータを意味ある結果につなげられるツールがAIである。データが膨大すぎて人間には把握できなかったことが、AIのデータ処理能力とそのスピードによって分析が行われ、それが人間の思考能力を助ける。人間が、これまで勘と経験に頼ってきたことを、データを根拠として判断できるようになる道具といえる。 AI以前の流通構造のおさらい  近い将来、AIが小売業に本格導入されることにより「流通構造」は大きく変化を遂げる。過去にさかのぼると、高度経済成長期はメーカー中心の流通構造であった。需要が供給を大幅に上回っていた。モノを大量生産し、大量販売する構造である。メーカーが流通をコントロールし、小売店は販売代理店のような立場に置かれていた。メーカーが生産し…




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