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月刊商人舎 2017年04月

 Tide of Time in Japan 


食の安全追究と環境負荷・商品廃棄低減の最前線

2017年04月10日

―――経営評論家 保科篤―――2000年を少し過ぎた頃、遺伝子組み換え作物や産地偽装などが俎上に載せられた。さらに2001年のBSE(牛海綿状脳症)問題が追い討ちをかけて、食の安全に対する消費者の意識が高まり、食品分野におけるトレーサビリティが一気に追及されるようになった。市場や流通の現場ではトレーサビリティの仕組みを逆手にとって、「生産者が見える」という付加価値によって、「高い」けれども「安全」な野菜の売り出しに成功した。今では当たり前になったが、国産野菜を使用していることをPRする企業が出始めたのがこの頃だった。 トレーサビリティ     取り組むメリットはリスク管理と説明責任トレーサビリティとは「どんな原材料や部品を使ったのか」「いつどこで誰がつくったのか」「どういう流通過程を経たのか」「今はどこに、ど…




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