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月刊商人舎 2017年03月

 経営評論家 保科篤 


日本流通業界のICTシステム発展史

2017年03月10日

小売業界における本格的なICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)活用の始まりはPOSシステムの普及からだと言える。POSとはPoint of Saleの頭文字を取ったものであり、「販売時点管理」と訳されている。これは、いつ、何が売れたのかという情報をリアルタイムで管理する仕組みであり、ここから小売業の業務効率化が一気に進んだ。 POSシステムとJANコード 入門のような話で恐縮だが、POSシステムはPOSターミナルとストアコントローラから構成される。POSターミナルのスキャナで商品に印刷・添付されたバーコード(JANコード=日本統一商品コード)を読み取り、その売上げ情報はストアコントローラで収集される。標準タイプで13ケタからなるバーコードは、1978年にJIS(Japanese Industrial Standards=日本工業規格)化され…




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