印刷プレビュー
月刊商人舎 2015年12月

 [特別寄稿] 


脱流通革命「科学的問屋有用論」の要諦

卸売業の社会的有用性を数学的に証明する

2015年12月10日

㈱プラネット代表取締役会長 玉生弘昌今から半世紀以上も前に、東大の林周二氏が書いた『流通革命』がベストセラーになり、問屋無用論が巷間に流布した。これによって、小売業が近代化し大規模化するにつれ、卸は衰退するものと思い込む人が増えた。中には、卸は中間搾取をする社会悪だと考える人も出てきた。未だに、問屋無用論を常識とする人がたくさんいる。しかしながら、半世紀経って卸売業はますます盛んになり、1兆円を超す企業が五指に余るほどになった。読売新聞と朝日新聞の株価欄には卸売業に分類されている上場会社が300社以上ある(どういうわけか日経新聞の株価欄には卸売業という分類はない)。無用どころか、重要な社会的役割を果たすようになってきているのである。■■■■■ ――――――――――――  平安時代「問丸」から始まった      …




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください