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月刊商人舎 2015年12月

流通科学大学学長 石井淳蔵vs㈱商人舎社長 結城義晴


対談構成

『流通革命』と「流通1.0⇒3.0」を語りつくす 〔第3部〕

2015年12月10日

  第3部   流通3.0は何か   結城 では、それはどんなものでしょうか。 石井 それが何かはわからない。生きている人はその世代のことがわからないので、20年くらい経ったら、あの時が切れ目で、あの時が成功のファクターだったとわかります。 結城 アメリカは1990年代までは食品分野は食品分野同士の競争でした。そこにウォルマートが参入します。最強のフォーマットと言われるウォルマート・スーパーセンターは7000坪くらいの店ですが、売場の4分の3は非食品で構成されています。しかし、食品、HBC、調剤、ガソリンまで含めると、売上高の 76%が食品スーパーマーケットと重なります。日本でもイオン、イトーヨーカ堂の食品は5割を超えている。すなわち、かつては非食品小売業と食品小売業が完全に分かれて競争していましたが、今…




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