グローバル・リテイラーの大潮流「店舗小型化」の謎を解く

発端はイギリスの小型店テスコ・エクスプレスだった。 マルチ・フォーマット戦略の中で、それは大いに成功を見た。その小型店をアメリカに持ってきてフレッシュ＆イージーという新フォーマットに仕立て直した。それがアメリカの小型店開発のトリガーとなった。もちろんアメリカではすでにトレーダー・ジョーが流星のごとく羽ばたいていたし、ドイツのアルディは本国で13.5％のトップシェアを取り、ヨーロッパを荒らし回り、アメリカでも猛威を振るっていた。 この現象に巨人が立ち上がった。ウォルマート・エクスプレスの登場。ライバルもターゲット・エクスプレスの実験を始めた。もともとコンビニ王国の日本でもイオンのまいばすけっと、アコレが先行し、ほとんどのチェーンがコンビニエンスストアとは異なるエクスプレスストアのコンセプトを…