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月刊商人舎 2013年12月

日本のVC(ボランタリーチェーン)を俯瞰する

地域商業の毛細血管となれるか

2013年12月10日

  経営評論家 保科 篤 中小小売店が独立性を保ちつつ「共同による果実」を享受して大手に対抗するという性格を持ったボランタリーチェーン(VC)。1960~80年代に活発な活動をみせたが、レギュラーチェーン(RC)である総合スーパーやスーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストア、さらに各種のフランチャイズチェーン(FC)に押されて流通・サービス業界における存在感が低下しているかに見える。 ただ、高齢化が進み商圏が狭小化する中、地域の毛細血管としての商業機能に改めてスポットが当たる可能性がある。 VCとは教科書的に言えば「任意連鎖店」と訳される。加盟企業が資本的に独立したままで、商品仕入れや開発、宣伝、従業員教育、情報システムの開発・利用などを共同で行う組織。 一般社団法人の日本ボランタリー…




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