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月刊商人舎 2013年10月

 結城義晴の提言 


正しい「M&A」間違いの「合併・買収」

商業現代化の中の「経営統合」に条件と注文をつける

2013年10月10日

 風が変わってきた。  風の強さも、風向きも以前とは異なっているが、なにより風色が違ってきた。  企業というものの見方、考え方、捉え方。その中での生き方、経営の仕方、働き方。その色合いが変わってきた。  だからM&Aも変わってきた。  企業の合併や買収が、経営統合と呼ばれる。  大が小を力でねじ伏せ、奪い取り、買い取る。あるいは大資本のもとに入れて、好き放題にする。  そんなことは、もう論外。  なぜならば、買い取った方が、自ら体内化した企業の価値を貶め、結果として大損をすることが明らかとなったからだ。  M&Aの本質が変わってきた。  しかしそのことに気づいている者は少ない。    ◆ イオンのDNA 3社合併 ◆    日本小売業の最大企業は現在、イオン。そのイオンは1969年、(株)岡…




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