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月刊商人舎 2018年05月

 事例研究 


「レジレス&キャッシュレス」への挑戦

イオンの「タッチ決済」とJSAの「ロボットAI研究会」

2018年05月10日

アメリカや中国で実用化が進んでいるのに比べて、日本の小売業界では「レジレス化」の実証実験への取り組みが始まった段階である。周回遅れの観は否めない。しかしそれでも、気は焦りつつ、足は進まず。マラソンで言えば35キロ地点で、先行集団に引き離されているといった戦況だろうか。この「気は焦りつつ」の理由の第1は、やはり欧米や中国、とりわけ「amazon go」の衝撃から受けた影響である。同社創業者にしてCEOのジェフ・ベゾスは、この影響力そのものを考慮に入れたかもしれない。そんな感じすらするコンセプトの斬新さである。第2の理由は、政府が掲げる「働き方改革」に沿った生産性向上を目的とした挑戦である。政府の方針設定には予算が伴う。その資金をもとに、「レジレス化」実験はスタートし、進められる。多分にこう言った予算は、業者…




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