[250坪]郡津店と[98坪]塚本店が証明する業界逆説理論

16時からの夕市。お客がその時間を待ちわびて多数押し掛ける。㈱万代は今年11月に｢150店舗記念セール｣を開催した。ただし万代は2013年にすでに総店舗数150店の節目を達成している。しかしその後、実は150店舗前後を行ったり来たりしていた。新規出店を進める一方で、狭小店を順次、閉鎖してきたからだ。さらにここ数年は、既存店改装を積極的に進めてきた。たとえば鮮魚の対面販売売場の導入と「立ち売り」の強化、惣菜売場の拡張と家庭の味の追究、そして可能な限りの店舗の増床など、地味ではあるが効果の高いリニューアルである。その結果、2017年2月期は、売上高は前年比4.2%増の3267億1900万円と、関西圏で抜群の実績を上げている。万代は東大阪市を本拠地とするが、その東大阪市は、大阪市271万人、堺市83万人に次ぐ50万の人口を擁する。中小企業…