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月刊商人舎 2017年12月

 結城義晴の店舗評価 


ライフ堂島大橋店

カニバリゼーションのなかで小型店の意味が出てくる

2017年12月11日

厚いドミナントエリアをさらに厚くする小型店戦略。堂島大橋店は、その戦略を象徴する店舗である。ライフは首都圏でも関西圏でも、物件獲得競争で最後まで競って、かなり不動産投資コストが高くても出店を決める。競合各社のトップたちは半ばあきらめ顔で述懐する。「ライフさんにはとてもついていけない。わが社の基準ではあの家賃は払えない」しかしそれでもライフはドミナント固めをやめようとはしない。中長期戦略のなかで、一物件の損益分岐点基準よりも、トータルのドミナントエリア戦略を上位概念においているからだ。そしてこの戦略こそ、ライフコーポレーションの「模倣困難性」を生み出している。厚い厚いドミナントを構築して、実質的な他社との競争をなくしてしまう。まさにブルーオーシャン戦略である。しかし逆にこれはカニバリゼーショ…




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