イオンリテールの｢年末年始｣の早仕掛け

本誌編集長　山本恭広 いつからかイオンは催事に最も強いチェーンとなった。 そして、年末年始も休まず営業する。だからこそ年末も正月も「凄い売り」をつくる仕掛けを行う。イオンリテールの年末年始の仕掛け方と売り方には、現在の「際の商戦」に必要な二極化への対応、早仕掛けの考えが明確に出ている。 2022年から2023年にかけて、イオンの年末年始商戦は好調だった。 ①クリスマス期間である12月23日(金)から25日(日)は前年同期比114.1％。 ②クリスマス後の12月26日(月)から31日(土)は101.3％。 ③初売り期間である1月1日(日)から3日(火)は103.3％。 これはイオン㈱のGMS(総合スーパー)事業の年末年始における既存店伸び率である。そして、 ④12月全体では既存店売上高は前年比105.3％。 絶好調である。そのGMSの中核事業…