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月刊商人舎 2021年08月

 特集のまえがき 


「フードロス」と小売業の「現場ロス」

「関西スーパー・スタディ」のロス率1.5%の世界から今を見る! 

2021年08月10日

㈱商人舎代表取締役社長 結城義晴      はじめに「フードロス」 まだ食べられるのに廃棄される食品のことを「フードロス」と表現する。最近、「鬼滅ロス」などと使われる「喪失感」を意味する気分的な「ロス」ではなく、無駄に廃棄される膨大な損失こそが食品の「ロス」である。 最新データでは、日本の食品廃棄物等は年間2531万トンに上る。このうちのフードロスは600万トン。2018年度の推計だが、前年比でマイナス12万トン。さらにこの600万トンのうち「事業系」は324万トン、「家庭系」が276万トン。事業系の中で、食品製造業は126万トン、食品卸売業は16万トン、食品小売業は66万トン、そして外食産業が116万トンだ。 2030年度段階の事業系食品ロスの削減目標は273万トンとされている。 現時点の世界人口は約77億人だが…




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