印刷プレビュー
経営

朝川康誠「経済心理学の世界へようこそ」(64)”フット・イン・ザ・ドア”

2018年09月20日

 お願いの頼み方  事例A 「隣の部屋の本棚から雑誌をもってきて」 事例B 「この新聞、その新聞棚に入れておいてもらえる」 「ついでに、隣の部屋の本棚から雑誌をもってきて」 どちらのお願いの方がハードルが高いでしょうか?普通に考えれば、願いが2倍となっている事例Bの方が高いハードルのように思えます。しかし事例Bの1つ目のお願いと2つ目のお願いの間に、「とある言葉」が介在するとハードルは一気に下がります。その答えがこちらです。 事例B 「この新聞、その新聞棚に入れておいてもらえる」 「うん」 「ついでに、隣の部屋の本棚から雑誌をもってきて」 この「うん」がハードルを下げる正体です。事例Aでは、いきなり隣の部屋まで移動することを要求します。しかし事例Bでは、同部屋内をほんの数歩動くだけの要求、その上…




続きを読みたい方はログイン、または購読のお申込みをしてください