常盤勝美の商品前線（1）2017年6月は「かき氷前線」

商品の売れ行きと気象条件は密接に関係している。われわれビジネス気象研究所では、その関係を詳細に分析し、マーチャンダイジング（ＭＤ）に役立てていただくような取り組みを行っている。その一つの例が「商品前線」である。商品には、季節や気候・気象によって、販売数量が変化するものがある。たとえば気温と販売数の関係を見たとき、ある目安となる温度を越えた途端、販売数量が増える場合がある。われわれはその温度を「変局温度」と呼び、商品ごとに変局温度を調べている。ＭＤを強化する目安となるからである。日本列島は南北に、また東西に長い国土を持っているため、地域ごとに変局温度に到達する時期は当然、異なる。その面的な推移を、桜の開花前線のように日本地図上に表現したのが商品前線マップである。実際のＭＤ計画に役立てていただ…