多様化・増加する｢労務トラブル」解決法（9）

【平成26年7月1日施行! ： 男女雇用機会均等法の改正】 「転勤要件」を設けることは間接差別となる  　職場における女性の活躍促進は国としての重点推進事項となっていますが、それを一層推進するため、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律施行規則」の一部が改正され、その一つとして、間接差別の範囲が広がりました。 　男女雇用機会均等法では、男性及び女性の性別を理由として、労働者の募集及び採用その他の労働条件や処遇に関して、直接的又は間接的に差別することを禁じています。そのうち、「間接差別」とは、男女の性別以外の事由を要件とするもののうち、措置の要件を満たす男性及び女性の比率その他の事情を勘案して実質的に性別を理由とする差別となるおそれがあるものをいいます。　例えば、募集又は採用に…