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月刊商人舎 2025年09月

 緊急特別寄稿 


今、商品部と商品開発に求められていること

トルティーノ代表取締役 中村 徹

2025年09月10日

帝国データバンクが毎月発表している「食品主要195社」価格改定動向調査の2025年8月の動向を見ると、飲食料品の値上げは1カ月合計で1010品目となった。 また、2025年通年では11月分までが公表されていて、すでに累計1万9416品目に上る。 前年通年の実績(1万2520品目)を55.1%上回る。値上げの勢いは2024年以上に強まっている。 8月の値上げの中身は「調味料」が470品目で最多。この他、加工向け生乳取引価格の上昇によって「乳製品」も281品目値上がりしている。小売組織の中でとくに商品部やバイヤー、マーチャンダイザーは激変する「環境変化」に敏感でなければならない。 ■原材料、物流、人件費の三重苦 値上げの原因にはいくつもの事象が重なるが、ある調味料メーカーが挙げている要因が象徴的だ。 「大豆、小麦等の穀物原料の高騰、さらに原油…




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