もし、たった1店しかない小売り企業が、その命の綱の店に競争を仕掛けられたら、それこそ死活問題となる。 売上げが3割減ったら、利益は吹っ飛んでしまう。 しかしチェーンストアならば、何の問題もない。その店は赤字になっても、ほかの店で稼げば、会社は残る。 「東大阪の陣」はかくの如し。 オーケーはやはり関東とほとんど変わらない店を出した。商品もほとんど変わらない。 直接競合はしないけれど、万代渋川店はオーケー開業の前日に改装開店した。むしろこの本部下の旗艦店のほうが、ドラスティックな変化を見せた。万代の強み、万代の武器を前面に出した。万代のブランディングを強烈に示した。「よろず牛」はますます輝いた。「万福鮨」も「焼きたてピザ」も「焼き魚」も、売れに売れた。「会心の改装」だった。 オーケー進出は、むし…