#32 経営指標ワード

   投下資本利益率 (Return On Invested Capital) 英語の頭文字を取って「ロイック（ROIC) 」とも呼ばれる。経営計画の中で、ROA （Return On Assets=総資産利益率) とROE（Return On Equity＝自己資本利益率)はよく出てくる言葉だ。 ROAは企業が保有する資産全体を使ってどれだけの利益を得たかを示す。企業全体の総合評価を表す値だ。ROEは株主資本に対してどれだけの利益を得たかを指す。株主側に立てば、投資に対してどれだけ稼いだかの目安となる。 これに次いで登場頻度が高いのがROICだ。主要チェーンではセブン&アイ・ホールディングス、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)、イズミが最新の中期経営計画書の中でROA、ROEと並べて指標としている。ROICは投下資本を分母、税引き後の営業利益を分子としている…