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月刊商人舎 2023年10月

 Message of October 


商売が救うもの

2023年10月10日

商売は顧客を救う。 顧客の日々の生活を支え、 有事のときには命さえ救う。 商売は生産者を救い、 製造業と卸売業を救う。 小売業が販売することで収益は還元される。 商売は店を救い、会社を救う。 店が繁盛し利益を上げれば会社は発展する。 従業員もその家族もそれによって養われる。 商売は日本経済を救い、 日本の民主主義社会を救う。 資本主義社会も共産主義社会も商売が救う。 しかし商売が救うものは、 何よりも商売をしている人間である。 働く者であり、経営する者である。 ヨークベニマル創業者の大髙善雄は、 戦前の腕利き新聞記者を辞して、 野越え山越えの商売を始めた。 ニチイ創業者の西端行雄と春枝は、 小学校の熱血先生を辞めて、 戸板商売から再出発した。 ヤオコーの川野幸夫は、 弁護士になる夢を捨てて…




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