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月刊商人舎 2023年07月

 [特別鼎談 新谷千里×鈴木國朗×結城義晴] 


「守りの運営×攻めの経営」とその優先順位!?

<第1部 守りの運営>

2023年07月10日

 第1部  守りの運営  結城 コロナ禍のあとのウクライナ危機で、電気代が上がり、原材料費も上がって製品値上げラッシュが起こっています。だから顧客たちの財布の紐は本当に堅い。したがって経営のなかで内側のコストを下げて利益を確保するという「守りの運営」は必須です。でもそれだけでは、成長はないし、生き残れない。一方で「攻めの経営」もなければいけません。今、小売業の複合危機のとき、「守りの運営」と「攻めの経営」の両方が必要です。商人舎では今こそ、両方を成立させる「トレードオン」が必要であると提唱しています。2023年2・3月期決算を見ていると、1000億円以上の食品スーパーマーケットで増収増益を果たした企業は、ヤオコー、ハローズ、アクシアルリテイリング、神戸物産の4社しかありませんでした。電気代の高騰と人件費…




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