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月刊商人舎 2022年12月

 特集のあとがき 


最後は好きか、嫌いかだ!?

2022年12月09日

どちらも「スーパーマーケット安売り原点説」を唱えたり、それに相乗りしたりはしていない。 「スーパーマーケット安売り原点説は非論理的である」と徹底的に批判したのは作家・安土敏だ。サミット㈱元社長、会長を歴任した荒井伸也氏、その人である。1987年刊の『日本スーパーマーケット原論』に丹念に叙述されている。 「スーパーマーケットの原点は安売りではない」 この書の第一声から安土は言い切る。 「スーパーマーケットとは、もともとそういうものではなかったし、今でもそういうものではない。これからも、そうではないだろう」 不況になると「価格破壊」が喧伝され、そのブームが訪れる。インフレや値上げが進むと、ディスカウント業態が注目される。  現実的に消費者は、不況や物価高のときには「安売り」の店に殺到するし、低価格…




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