㈱商人舎代表取締役社長　結城義晴 アルビン・トフラーの『第三の波』は1980年に書かれた。人類が経験してきた第一の波は農業革命で、第二は産業革命、つまり工業革命、そして第三は情報革命であると整理された。そしてこの予言は見事に当たった。 ただし第一の農業革命は1万年前の新石器時代の生産性革命の物語である。狩猟や採集という生存手段から農業生産手法への転換が進んだ。第二の産業革命は1765年のジェームズ・ワットの蒸気機関の発明に象徴される工業製品の生産性飛躍のストーリーである。 さらに第三の情報革命は現在も続く、デジタル活用によるさらなる生産性飛躍の予言録である。面白いことにトフラーは、キャッシュレジスターの登場を情報革命の始まりであると指摘している。スーパーマーケットなどの小売店舗で使われるPOSシステム…