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月刊商人舎 2020年09月

 結城義晴の述懐 


ラスト1マイルのための勇気と創造力

2020年09月10日

アメリカでも日本でも、COVID-19禍の流通小売業に一番求められているのは、安全で、健康的で、品質が確かな商品を、確実に顧客に届けることだ。まさに流通と小売りの本来の機能を果たすことである。サプライチェーンを構築しつつ、ラスト1マイルの詰めを全うすることだ。 一方、新型コロナウイルスは人間に寄生して生き延びる。だから寄生している人間から寄生していない人間への伝染を防げば、ウイルスの勢いを止めることができる。そこで「三密を避けよ」「フィジカルディスタンシングを確保せよ」「マスクをせよ」「手洗いをせよ」と人間たちも総力を挙げて防御する。小売流通業も総力を挙げて、その防御ラインを守り続ける。 確かな商品を確かに届けることと、ウイルスからの防御ラインを死守すること。つまりリスクを冒しつつ、リスクから逃れる…




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